熱電対と測温抵抗体のことなら大阪府摂津市の測温工業にお任せ下さい。

保護管

熱電対素線や測温抵抗体素子は金属または非金属の保護管に挿入して使用されます。 保護管の種類には、パイプ材の片方を封じた保護管と、丸棒をくりぬいたウェル保護管があります。 また金属保護管の表面にテフロンやセラミック、ガラスなどをコーティングすることもできます。

check_box 金属保護管の耐熱温度

材質	常用温度 (℃)	最高使用温度 (℃)	特　徴
普通鋼	800	800	耐酸性、酸化に弱く、還元に強い
SUS304	900	1000	耐熱、耐食性に優れている
SUS316	900	1000	Moを含み、耐熱、耐酸、耐アルカリに優れている
SUS310S	950	1050	Ni-Crを含み、高温での酸化性に優れている
インコネル600	1180	1250	高温での酸化、還元に優れている
サンドビックP4	1050	1125	耐熱、耐食性に優れている
カンタル-A1	1000		高温域での耐熱性良好
ハステロイ-C	1000	1100	高温域での酸化、還元、塩化ガスに強い
ハステロイ-X	1175	1260	耐熱鋼、高温域での強度も大きい
80Ni20Cr	1100	1250	高温酸化で強度、耐食性良好
コバルト	1100	1350	高温酸化で強度、耐食性良好

check_box 非金属保護管の耐熱温度

材質	常用温度 (℃)	最高使用温度 (℃)	特　徴
石英管	1000	1100	急熱、急冷に強い
再結晶アルミナ	1600	1800	急熱、急冷に弱い
JIS1種アルミナ	1500	1600	急熱、急冷に弱い
JIS2種アルミナ	1400	1500	熱ショック抵抗が良好
シリコン カーバイト	1500	1700	熱伝導性、熱衝撃性良好
シリコン ナイトライド	1550	1750	Si3N4を含み熱伝導性、衝撃性良好
テフロン（FEP）		200	耐薬品性が良好
テフロン（PFE）		260	耐薬品性が良好

check_box 金属保護管の主な構成物質

材質	構成物質（％）
	C	Si	Mn	P	S	Ni	Cr	Mo	Fe	Co	Al
SUS304	0.08	1.00	2.00	0.04	0.03	8-11	18-20
SUS316	0.08	1.00	2.00	0.04	0.03	10-14	16-18	2-3
SUS316L	0.03	1.00	2.00	0.04	0.03	12-16	16-18	2-3
SUS310S	0.08	1.50	2.00	0.04	0.03	19-22	24-26
SUH446	0.08	1.00	1.50	0.04	0.03		23-27
インコネル600	0.15	0.50	1.00	0.04	0.03	＞72	7-14		Bal
8ONi20Cr		0.87	0.98			78	20		0.03
ハステロイ C-276	0.01	0.08	1.00			Bal	16	16
ハステロイ C-22						Bal	22	13	4
コバルト							30		20	Bal
カンタル							22		Bal		5.3

check_box 非金属保護管の主な構成物質

材質	構成物質（％）
	SiO2	Al2O3	SiC	Fe2O3	Si3N4
石英管	99.9
再結晶アルミナ		99.6
JIS1種アルミナ	40	56
シリコンカーバイト	8.5	0.7	89.5	0.6
レアスーパー		0.3	75.6	0.5	21.4
シリコンナイトライド					97

check_box 金属保護管の耐食性